フルートの楽しみをあらためて思い起こす

素人の笛吹が芸大出の若い先生に少し教わったフルートですが、パソコンのタイピングで痛めていた腱鞘炎がひどくなり、結局1年少々でギブアップしてしまいました。残念といえば残念なのですが、これも物事の自然な成り行きかなとも思います。

 

若いころかじっただけのフルートを体系的に教わるのは初めてで、1年であそこまでいけたら、もう少し先まで続けてモーツァルトのフルート協奏曲までさらいたかったなあと思います。でも、自分が一番フルート曲で好きなJ.S.バッハ無伴奏パルティータ4曲をまがりなりにも吹けるようになったのはうれしかった。

 

今、その曲を同じように吹こうとしても、吹けません。こればかりは毎日の精進のたまものなので。でも、数か月に一度、思い出したように笛を手にして、自分の息が、その時にしか存在しない生の音を生み出した時の喜びには格別のものがあります。