2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゴジラ』の荒唐無稽さと現代性

東京の街にゴジラの模型が登場して、東宝の新作の前景気をあおっているようだが、はたしてオリジナルの『ゴジラ』以降、続編はものの見事に成功をみていない。 子供の頃に見た『モスラ対ゴジラ』だとか『南海の大決闘』だとか、その種の映画は小学生になりた…

『第三の男』と『ゴジラ』

この前のエントリーで“『第三の男』のリマスター版”という表現を書いたのだが、それを眺めながら、英語の記事では“restored 4k version”とあるが、これに、果たして生半可な知識で“リマスター版”という日本語をあててよいのか、やっぱりマスターを直したとは…

観覧車

ネットサーフィンをしていたら、『第三の男』のリマスター4K版がカンヌ映画祭で上映され、この夏にアメリカで商業上映が行われるというニュースにぶつかった。次の瞬間、思いは再度3月のウィーン旅行に向かうことになった。http://variety.com/2015/film/n…

ブルックナーの風景(14): ブルックナーなんて誰も(とは言わないが)興味ない

というわけで、この3月に行ったブルックナーをめぐる旅のエントリーはこれでおしまいです。起承転結のなく、これといったメッセージのない、ただブルックナーという作曲家の存在に寄り添っただけのエントリーで、ブルックナーに興味がない方にはまるで面白み…

ブルックナーの風景(13): 『交響曲のハイキングコース』を通ってブルックナーの生家へ

ザンクト・フローリアンの町では、観光客向けに聖フローリアン修道院を中心として四方にいくつかのハイキングコースが設定されています。午前中の修道院ツアーの後、昼ご飯を食べてから、これらのハイキングコースのうちでもっとも長い『アントン・ブルック…