2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

twitter方面では何が起こっているのだろう

Web

と想像をたくましくながら、当面自分はさわらないことにしている。 見えない方が楽しいこともあるのはストリップだけじゃないと思うので。

村上春樹の新しい本

木曜日、金曜日と書店を6店舗ほど見て歩きましたが、どこも村上春樹の新作だらけで、明るい黄色と緑の表紙に彩られた二巻本の山を見ながら、いろいろと俗っぽい商売のことを考えました。どの書店でも、「これでもか!」といいたげに、うずたかく積まれた本の…

下位の知性とやる気が組織を作る?

二日ほど風邪でへばっていました。藤井直敬さんの『つながる脳』の話をもう一度だけ。 昨日少し紹介したサルを使った実験にまつわる感想の続きです。二頭のニホンザルの間に明確な順位があって、順位が低いサルが絶対服従の姿勢をとることは、この本を読む以…

我慢が社会をつくる

昨日話題にした『つながる脳』に関連して、もう少しだけおしゃべりします。 私たち一般の読者が脳科学者の啓蒙書を読むとき、自分自身の意識がどのように成り立っているのかというテーマを発見して知的にそそのかされます。それが脳科学に対する私たちの平均…

藤井直敬著『つながる脳』

今日は、「です・ます」調を用い、少し遠慮がちに、自分の会社でつくられた本の話をしようと思います。「だ・である」でいくかと思えば、突然「です・ます」と、まあいい加減なブログです。それで誰も文句を言わないところが、なんでもありなブログのいいと…

HASHIさんが展覧会を開催する

写真家のHASHIこと橋村奉臣さんにお会いした。1年ぶりの再会である。以前から拙ブログをご笑覧頂いている方には、HASHIさんの名前はしばしば登場するブログ仲間同様、なじみ深い響きであるはず。長くご自宅を持つニューヨークでご活躍を続け、広告写真の世界…

中年のブログ

昨日の「ブログが書きにくい」にトラックバックを頂いて、勢川びきさんの「目指せ1/100!“中年のおっさんのブログ”」を拝見し、そのネタになっているhyoshiokさんの「40代、50代の人はなぜ表現しないのか」を読む。勢川さんがマンガで書いているのとそっくり…

ブログが書きにくい

仕事にエネルギーをもっていかれると、やはりブログは書きにくい。仕事にまつわる発見、鬱憤、屈託、感動、どれもそのまま衆人環視の場所で活字にすることはできないので、そこに感情の関所ができてしまう。あらためて、「なに書こう」と考えてしまう。する…

真ん中が悪い

人に自信を持たせない組織という話をすると、駄目なトップを想像をする。たしかにそういう組織の一番上はよくはないのかもしれないけれど、実は本当に悪いのはその下なのではないかと思うことが多い。真ん中が悪い。上には弱く、下には強い中間管理職。階層…

ひとこと

日本の社会って、なぜ人に自信を与え、成熟を促すのとは反対のメッセージが幅を利かせるんでしょうね。会社だとかの組織を覆う雰囲気は、「生意気いうな」「文句を言うな」「はいつくばれ」じゃないですか。そうじゃない組織はとびきりいい組織だと思います…

鳥の視点で世の中を見る

リサーチャー兼コンサルタントの友人Sさんに招かれて、彼が都内某所に構えているオフィスに行ってきた。仕事とプライベートの境界領域を中心に、その両方のエリアで話題を共有し、啓発しあえる関係は貴重だ。昨日も生産的な無駄話に花が咲いた。会話のなかで…

悪夢二題

ブログを閲覧していて、人を食ったような猫のまなざしの写真、飄々とした犬の表情の写真を見つけ、それらに関する温かいコメントを読むと、心が和みほっとする。その犬猫さんたちが一方通行ではあっても顔なじみだったりすると、気分はなおさらそうで、「よ…

アルプス交響曲

「アルプス交響曲」は山登りのことを知らない人間が書いた曲だと随筆家の串田孫一が書いていた。十代の頃、もっともよく読んだ著述家の一人である串田は、あまり人を非難するような文章を書く人ではないが、それだけにリヒャルト=シュトラウスに対する辛辣…

ウィンドウショッピングの休日

カメラの修理が終わったので、東京は秋葉原方面にものを引き取りに行く。修理中の期間、しばらく借り物ですごしていたのである。店長と、供給者と消費者同士の関係が透けて見える朗らかな会話をしながらものを受け取り、快晴の秋葉原の空の下に出ると、賑や…

オーケストラ作品を聞くと

もし私が指揮者ができるほどよい耳を持っていたならば、オーケストラが鳴らしているすべての音を聞き分け、それらの音を自分の頭の中できれいに再現できるだろう。しかし、ごく平凡な耳の持ち主である私は、鳴っている音のすべてを把握することも、ポリフォ…

演奏の記憶

土曜日から降り続く雨は、今日もまだ止む気配がない。 一昨日、tsuyokさん(id:tsuyok)が演奏するアマオケのコンサートに行ってから、頭の中で「さまよえるオランダ人」とマーラーの第4交響曲が交互に鳴り続ける状態が続いている。そこで自分自身への問いかけ…

横浜フィルハーモニー管弦楽団第61回定期公演

tsuyok(id:tsuyok)さんが参加しているアマチュア・オーケストラの定期公演を聴いてきた。■横浜フィルハーモニー管弦楽団HOME PAGE 終演後には辻さん(id:Ronron)、羊姫さん(id:sheeplove)と落ち合って、雨の横浜中華街に。楽しい半日だった。筆の速いheeplove…

昨日の続き

昨日のエントリーで話題にした本はこれだが、本のタイトルと広告の文章を文字通りに受け取って、それで感想を書いたわたくしは、どうも村上龍とこの本をつくった幻冬舎に乗せられているだけのような気がしないではない。でも、乗せられついでにもう一言。 無…

カルロス・クライバー

土曜日の昼間にテレビを入れたら、NHKで来日演奏家の演奏を再放送する類の番組をやっていた。ちょうど、貫禄のおばちゃまになったアルゲリッチが、ラベルの協奏曲の終楽章をバリバリと演奏しているところで、その貫禄の演奏につられて自然と番組を最後まで見…

「多趣味のすすめ」でしょう

現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属する共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて完全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わり…

古いスケッチ

先日、押し入れのものを片付けたときに懐かしいスケッチが出てきた。20歳のとき、初めての海外旅行で見たマッターホルン。たしか、帰国直後に、撮った写真を元にして描いたのだと思う。 あの頃は、絵を描いても、山を歩いても、音楽を聴いても、すべてが可能…

忌野清志郎

夢の中の僕は大学に通っている。自分の専門とはかけ離れた一般教養の法学の授業を受けなければならない。それが嫌だなと思っているが、ここで単位を落とすと卒業に差し支えが出てくるので、授業に出ないわけにはいかない。ところが、これからあるその授業に…

ウィーン

先日、茂木健一郎さんの『クオリア日記』でベルリンや、ザルツブルクや、ウィーンを訪れた話が紹介されているのを読んだ。それら三つの場所には記憶の断片となって残る個人的な落とし物がある。ベルリン。ザルツブルク。ウィーン。三つの土地の名前に脳が反…

吉田哲也遺作展を見てきた

mmpoloさんお勧めの展覧会を見てきた。■吉田哲也遺作展(『mmpoloの日記』2009年4月29日) 作品はむき出しの繊細さと理知的な慎ましさの見事な融合の痕跡だった。一般的に言って、人が創作を行うとき、それが美術作品であれ、音楽であれ、映画であれ、創作者…