ブロムシュテットとN響のモーツァルト、チャイコフスキー

昨晩、ブロムシュテットN響モーツァルトの40番とチャイコフスキーの5番という名曲コンサートを聴いてきました。

N響のアンサンブルは目を見張るというべきか、耳がそばだつというべきか、最近聴いてきた日本のいくつかのオケとはレベルがまったく異なる出来で、同じ金を使うなら、やっぱりこっちかなと率直に思っちゃいましたよ。オーケストラって、どれだけパートごとの差がないか、技術的にも、音楽的にもですけど、一心同体、あたかも指揮者が一人で音楽を作っているように見えちゃうかどうかがキモで、そういう団体が、聴いている身からすると理想の存在ということになると思います。最終的にN響の音に対して好きか、嫌いかはあるにせよ、ここのオケは一心同体スケール、安心して聴けるスケールで在京団体にあって一等抜きん出ているなと。ブロムシュテットみたいなスーパーな存在がやって来て真ん中に立つと、ほんとにいい音楽が出てくるのねってのをあらためて確認しましたですよ。オケの団員って、指揮者と音楽やってるんで、聴衆なんて関係ないんだろうな、というのはいつも思いますが、そんなこともついでに確認した気分です。

と同時に、なんで生の演奏会か? というのはあらためて考えちゃいます。
半年ほど前にアンプを新調し、その他、小さな投資をいくつか繰り返して録音から聴こえてくる音がよくなると、CDの音を聴いていても、それなりの満足感があるのですね。演奏は大家どもですからね、悪かろうはずがない。そうすると、生演奏の価値って何よ?ということになる。

昨日の演奏は、そういう疑問への答えが隠れていたなと感じました。そんな演奏会ではありました。「何よ?」の続きは、また書きますが。