丸山健二と茂木健一郎

茂木健一郎さんも丸山健二が好きなようですね。ブログに会った話を書いてましたよ」とうちの若手編集者に教えてもらった。グーグルで検索したら、たしかにあった。

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/09/post_186e.html

茂木さんは開高健のことも書いていたし、僕の読書の傾向と重なり合うところがあるらしい。だとすると10代、20代の頃にたくさん読んでいてもなんら不思議ではない。

それにしても、クオリア日記のことを教えてくれた編集者のK君も丸山健二を知らなかった。今のところ、このブログの常連で、丸山を読んでいるのを教えてくれたのは馬場(id:babayuhei)さんぐらいで、20代、30代前半にとってはまったく謎の作家であるらしい。

丸山がメジャーだった、小説読みなら誰でも知っていた80年代前半、彼と年齢的には少し下、デビューはかなり遅い作家としての村上春樹がぐんぐんと知名度を上げており、この二人の人気作家に、僕はかなりの読書時間を供給したわけだが、20年経って、こんな風に知名度に差が出ているとは思いもよらなかった。日本の社会は丸山を受けつけなかった。それは、当然といえば当然なのかもしれない。この一連の丸山健二エントリーで、僕はまったく彼の文章を引用していないので、伝わるべきことが伝わっていない嫌いがあるのは感じている。さぼっていてすみません。