梅田望夫

梅田さんの「残念」について

梅田望夫さんが、はてなブックマークには馬鹿なコメントが多すぎると発言したり、Webメディアのインタビューで、『ウェブ進化論』以降の日本での成り行きにがっかりしたという趣旨の発言をしたことに対し、多くの批判がブログ界に巻き起こった件については、…

梅田さんの『日と月と刀』評

梅田さんのブログはかかさず目にするようにしているつもりだが、5月12日のこのエントリーは読み飛ばしていたらしい。7月にお会いしたときに、梅田さんが「丸山健二の『日と月と刀』は……」と突然口にしたのでびっくりしたのだが、今頃になってその複線を理解…

1時間のために2、3ヶ月

梅田さん(id:umedamochio)と講演後のパーティの席で雑談をした際におっしゃったひと言にどーんと圧倒された。 「この講演のために、ここ2、3ヶ月の間すごく勉強しましたよ」というのである。たった1時間の仕事に、あの梅田さんが2,3ヶ月の時間をかける! も…

梅田さんにお会いした

都内某所で梅田望夫さんの講演を聴いた。 企業の役員クラスおよそ200名が集まる会に潜り込ませてもらい、いちばん後ろの席で極上の日本酒のようなお話に舌鼓を打つ機会を得ることができたので、今日はその報告を少々。講演のテーマは「変革」。時代が曲がり…

三上さんと梅田さんってそんなに違わないと思うんですけど

『シュッポロ』に向けてシュポシュポと機関車の煙のごとくブログ上に無数の言葉をはき出している三上さんの勢いに対してマジに対応するのが正しい姿勢であるのか否か、わたくしはまったく自信がない次第ですが、どうよ?と尋ねられたようでもありますので一…

おやおや

齋藤孝/梅田望夫著『私塾のすすめ』、読書進行中。第3章まで読み終わり、最終第4章へ突入。 ネットの上で、ほんとうにたくさんの事例を見ているのだけれど、それほど目立っていないあるブログの例を挙げましょう。ページビューで言えば、一日せいぜい三百か…

齋藤孝/梅田望夫著『私塾のすすめ』

まだ二章を読み終わったところなのだけれど、齋藤孝/梅田望夫著『私塾のすすめ』に感心しきりで読み進めている。梅田さんの著作の中で、もっとも力が抜けていると僕には感じられ、力が抜けているが故にメッセージが自然体でくっきりとしている。一連の著作の…

『ウェブ時代 5つの定理』をさらに少し読み進める

吉本隆明の文体を操るブログ界の才人、finalventさんが、『ウェブ時代 5つの定理』について面白い感想を書いています。この本の裏に存在する黒いもう一冊の本が頭をよぎるというのです。http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080302/1204419213 昨日、まだほ…

梅田望夫著『ウェブ時代 5つの定理』を読み始めた

最近、大江健三郎ばかり読んでいる関係で、他の本がおろそかになってしまっているのですが、やっと話題の『ウェブ時代 5つの定理』を読み始めました。いい本ですね。他者の言葉に託して、梅田さんは、この本でご自身をもっともストレートに表現できたと感じ…

梅田望夫が「山梨旅行」を語った

もう次の号が出てしまった今となってはあらためて書くのも若干気が引けるのだが、文藝春秋・新年特別号に「黄金世代の勉強術」という企画があって、12人の“賢者”が文春読者に最新の勉強法を教授するというテーマで寄稿を行っている。その“賢者”の一人が梅田…

僕にとっての“ブログの年"の最後に勢川びきさんに会った

梅田望夫さんの紹介で勢川びきさん(id:segawabiki)にお目にかかることができた。午後6時半に横浜駅の本屋で待ち合わせ、居酒屋に移って酒を酌み交わしながら尽きぬ話題をやりとりし、大いに語り、笑い合った。勢川さんはおよそ僕が想像していたとおりの人…

役員が『ウェブ時代をゆく』に言及した

仕えている役員が「梅田望夫さんの近刊『ウェブ時代をゆく』はたいへんいい本なのでぜひ読むように」と社員に勧めた。一昨日起こったほんとの話である。僕は「へぇー」と思ってしまった。そこで問題です。僕が「へぇー」と思ったのは何故でしょう。 A.さす…

それは経済のゲームではなかった

去年の暮れ、僕は梅田望夫と平野啓一郎の対談『ウェブ人間論』の感想をこんな風に書いた。梅田さんがネットの世界の経済活動は規模的には案外限りがあると発言し、それに対して平野さんが「そうですか。僕なんかが『ウェブ進化論』を読んだ感じでは、もっと…

池田信夫blogの『ウェブ時代をゆく』批判を読んで

梅田さんのサイトからリンクをたどり、『ウェブ時代をゆく』にも登場する小飼弾さんのブログを経由して池田信夫さんのブログ(たまに目にしている)に到達した。そこで強烈な梅田批判の一文を読んだ。http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c3fd47bcbacc477d63…

『ウェブ時代をゆく』は梅田さんがはっきり出た本だ

梅田望夫著『ウェブ時代をゆく』が力作であることは言を待たない。著者の力の入り方は並大抵ではない。何よりも、その熱意と知力によって次代を担う若者たちの精神的な先導者たろうという梅田さんの心意気に、まずは一読者として敬意を表しておかねばならな…

仕事ができる人は

僕が勉強することに興味を覚えるようになったのは、所定の教育システムをなんとかやり過ごしたあと、いわゆる「社会人」になってからである。自分が興味を持つ領域のものごとを、自分にあったペースで、自分の好きな方法で追求していくと、知識や技術がきわ…

梅田望夫はかつての村上春樹なんじゃないかな

買い置きしていた梅田望夫著『ウェブ時代をゆく −いかに働き、いかに学ぶか』にやっと到達した。昨晩から少しずつ読み始めているところ。村上春樹の『走ることについて語るときに』を読んだ次に『ウェブ時代をゆく』にとりかかるのは、読書のつながりとして…

梅田望夫さんの「サバイバル」をめぐる雑感

梅田望夫さんが「サバイバル」をめぐってネット上の匿名の衆生とやりとりをしているのを読んだ。■サバイバルという言葉が嫌いなら使わないで話そうか少し以前に札幌大学の三上先生が「梅田さんは日本の若者たちの「父親」の役回りを覚悟して引き受けているの…

『フューチャリスト宣言』を読む

発売された日の夕刻、会社帰りに有楽町の三省堂で購入した。大学生の馬鹿息子に茂木健一郎さんの「クオリア日記」の存在を教えてあげたら、けっこう熱心に読んでいるようで、ごく希にではあるが「あの話読んだ?」などという会話が成立するのは親としてはい…

何故「がんばれ、はてな」か

つい先日、とある都内の酒場でCさんと飲んだ。Cさんはエンジニアではないが、IT業界の人で、このブログも時々読んでくれている。酒に酔いながらの会話なので、ぼんやりとしか覚えていないのだけれど、だいたい次のような展開となった。Cさん「この前、はてな…

梅田さんの大企業論は面白かった

梅田望夫さんのところからリンクが張られると場末の路地にある我が家にたいへんな人が押し寄せてくるので、たじたじとなる。ここにはほかに若い人向けのコンテンツないし。ブログを読んでいて思うのは、梅田さんという人は自分に対してとてもわがままな人だ…

梅田さん、平野さんより我々の方が少しだけよく知っていること(『ウェブ人間論』をめぐる覚え書き3)

平野啓一郎さんは、匿名・顔なしを良いことに他人を不愉快にする類の情報発信をしている人達の存在に大いなる引っかかりを感じている。もちろん、賢明な平野さんは匿名はけしからんから止めた方がよいなどという言い方はしないが、こんなんでいいのかという…

もし梅田さんが『ウェブ進化論』でそれを言っていたら(『ウェブ人間論』をめぐる覚え書き2)

そもそも僕らは、彼の生業である経営コンサルタントとしての梅田望夫さんをまるで知らない。彼を個人的に知る少数の知人、仕事で付き合いがある一部のビジネスマンを除けば、世の中のほとんどすべての人が、あくまで“『Web進化論』の梅田望夫さん”か、せいぜ…

平野さん、腰砕けですよ(『ウェブ人間論』をめぐる覚え書き1)

今年の夏、勤め先での講演を梅田望夫さんにお願いした際、講演当日の夜にその印象をブログに書いた。彼の行動パターンをある程度理解した今となっては驚くことでもなんでもないのだが、梅田さんは数時間のうちにそれを見つけご自身のブログで紹介してくれた…

梅田・平野対談に関する感想メモ

この一ヶ月ほどの間にいくつかの印象深い読み物に出会ったが、あえて自分にとってのベストスリーを挙げるすれば、これらだろうなと思ったのが次の三つだ。■羽生善治・吉増剛造『盤上の海、詩の宇宙』 ■茂木健一郎『生きて死ぬ私』 ■梅田望夫・平野啓一郎『徹…

梅田さん・吉岡さんの対談をYouTubeで聴く

梅田望夫さんの講演会の様子をYouTubeで観た。本当は当日参加してみたかったのだが、席に限りがあるイベントで僕のような非若者世代が参加するのは本当に参加すべき若いエンジニアの人に迷惑だし、梅田さんも喜ばないだろうと考えて応募を遠慮した。場の空気…

再度『シリコンバレー精神』について

『シリコンバレー精神』について書いた昨日のエントリーには、著者の梅田望夫さんからソーシャルブックマークを付けていただいた。感想を一言吐いたら本の著者からたちどころに反応があるなどということは、僕がこれまで暮らしてきた世界では決して起こりえ…

未来への視線

梅田望夫さんの新刊『シリコンバレー精神−グーグルを生む精神風土』を読む。この本は2001年に新潮社から出た『シリコンバレーは私をどう変えたか−起業の聖地での知的格闘記』に「文庫本まえがき」と「文庫のための長いあとがき−シリコンバレー精神で生きる」…

ビジョンとドリーム

梅田望夫さんが予告していた「アエラ」の対談記事が出た。茂木健一郎さんと梅田望夫さんという、いま多くの人にとってもっとも読みたい対談を実現させるのはさすが朝日新聞社様である(先日のエントリーで朝日新聞の悪口を言ったので、ここではちょっとよい…

梅田さんにリンクを貼っていただく

朝起きて自分のサイトを開いたら、梅田望夫さんの『My Life Between Silicon Valley and Japan』から引きも切らずのお客さんで、いっこうに減る様子がない。定期的に更新を重ねだしてまだ一ヶ月半の我が四阿(あずまや)は少しずつお客さんが増えてきたばか…