オーディオ

ピアノは担ぐためにあるのではなく

もちろんピアノは担ぐためにあるのではなく、弾くためにある。あるいは聴くためにある。ピアノが弾けない僕にとって、それは後者、もっぱら聴くためのものとして存在している。ところが、我が家でピアノを弾いていた子供が就職して家を出てしまい、生のピア…

イヤホン選び

ウォークマンで音楽を聴く目的で、1万円前後のイヤホンをあれこれと視聴してみると、自分の趣味に適うのは、ゼンハイザー、フィリップス、AKGといったあたり。ゼンハイザーは、ドイツ。フィリップスはオランダ。AKGはオーストリア。見事に欧州メーカーが揃う…

ロングテールを実感する年の瀬

本日、所用で横浜の山下公園の近所に出かけました。横浜でもっとも横浜らしい場所ですが、横浜スタジアムから港に下る目抜き通り「日本大通り」を飾る太い銀杏の並木にはまだまだ黄色い葉っぱがたくさん残っており、落ち葉が黄色い文様を歩道の上に描いてい…

もう一度、真空管アンプの音について

今日は外出を控えて体休めと決め込む。そこそこの好天は天気予報の言うとおり昼過ぎから黒雲に覆われはじめ、そうこうするうちに壮絶な音を立てて雨の柱が落ちてきた。雷雨は首都圏の電車があちこちで運休するほどの威力だったが、夕刻にはご覧のような光の…

アナログ機器の倍音

品川の某所で「品川縣ビール」に出会った。何でも品川は明治になって一時「品川縣(けん)」だったのだそうだ。昔の品川は偉かったのだ。その偉かった品川には文明開化にまつわる逸話がいくつもあるようで、実は我が国でビールが初めてトライされたのは品川…

はじめにスピーカーありき

二十年前にウェストミンスターを聴いて以来、なんとなくそうかなと思いながら確信を持てずにいたことが6月のザ・キット屋東京試聴会に参加してみてようやく腑に落ちたので、そのことをメモしておこうと思う。それは、オーディオの醍醐味というのは、つまると…

僕がオーディオマニアではない理由

今読んでいる『ビッグバン宇宙論』の中に次のようなフレーズが紹介されている。フランスの数学者アンリ・ポアンカレが語った言葉からの引用だ。 科学者が自然を研究するのは、それが役に立つからではない。科学者が自然を研究するのは、そのなかに喜びを感じ…

物忘れの悲しみ

真空管プリアンプSV-14LBを組立終わって一週間、システムを変更したての音の変化に対する感激をもう忘れかけている。それにSV-14LBを入れる前の音がどのように響いていたかも、もう思い出す自信がない。こういう輩がオーディオに金をかけるのは基本的に猫に…

真空管プリアンプSV-14LBの音

今の職場に、大学院まで音響工学を学んでいたというおじさんがいる。彼によれば、真空管アンプが音が良いなどという輩は、−彼自身は決してそういう人を馬鹿にしたような言い方をしているわけではないけれど−要するに無知蒙昧であることを天下に公言している…

真空管プリアンプSV-14LB完成!

といっても、直してもらったんですけどね。設計者の下田さんにモノを送り、見ていただいたら、付けるべきジャンパー線が4本も付け忘れ、アースが2カ所も付け忘れなのをたちまち見つけていただく。指摘されるて初めて気がつくのだが、ほんとだ、付けるべき場…

ワールドカップ8強

日本代表が負けて周囲はめっきり静かになったが、本当に面白いワールドカップはこれからだ。ついに8強の激突である。個人的に勝ち残ると面白いと思っていたオランダとチェコが簡単にこけて、残るのはアルゼンチンか、イタリアか、ブラジルか。昨日、派手に火…

火を噴いたアンプ

初めての真空管アンプ製作。なんとか配線も完了し、さて電圧の測定に移ったところ、どうも思った値が出ない。べつの場所では規定値の倍の値が。おかしいぞ、思って何度かテスターを当てたところ、バンッと音と火花が飛んで飛び上がってしまった。その後はう…

真空管プリアンプSV-14LBを組み立て始める

昨晩からぼちぼちと始めたハンダ付けが楽しくてやめられない。「何それ?」と覗き込む大学生の長男にちょっとやらせたら「面白れえ! 何時間でもやってられそう」と顔が輝く。大人のおもちゃである。結局丸一日机の前に座り続け、ハンダ付けとパーツへの配線…

SV-14LBのキットが届く

昨晩、ザ・キット屋さんから プリアンプSV-14LBのキットが届く。生まれて初めてのアンプ組み立てに挑戦を開始。キットのセットを目にした最初の印象は、小さな抵抗の山を目にして感じたこんなの作れるのかなという恐怖心が半分、部品ごとに綺麗に梱包した仕…

真空管アンプキットの組み立てに挑戦するぞ

万博に来たセルは逃したが、ベームも、カラヤンも、クライバーも、ヨッフムも生で聴いた。それら敬愛する指揮者があちらに引っ越し、残された録音でしか今後聴けない。となるとオーディオである。凝るつもりはないけれど、何とか最低限、生の演奏を思い起こ…

ザ・キット屋の東京試聴会に予約

魔が差してザ・キット屋の東京試聴会に予約申し込み。Web登録がうまくいかなかったので問い合わせをしたところ、大橋店主様より打って返すご連絡。この会社が伸びている理由は明々白々である。